朝から中華だったら、ホント死んでたし。
実は、到着した日の夕食は、重慶の「本格四川料理」。
いや、もう辛いのなんのって。
色も、赤いの通り越して茶色い麻婆豆腐。
で、「辛くないのたのむ!」って言って出てきたのが、なにやらスープのような炒め物のような。
いや、スープだと思ったのは、炒めた時の油。
野菜は小松菜みたいなの。しゃきっとしていて。
味は美味しいんだけど、まるで油を飲んでいるようで、もうお腹がびっくりというか、もはや拷問の域でした。
量も多かったし。
母親はいつでもどこでもいつもはなるべく頑張って食べる人なのに、「もう無理しない方が良いよ」って棄権。
母もつらかったようです。
その晩は胃がむかむか。
そして翌日。今日も重慶は暑いけど、黄龍は5℃だって。
ホント、着る洋服に悩まされます。
しかし、こちらに来てから、中国人にじろじろ見られる。
珍しいのかな〜?それとも、中国人にしては目がパッチリしてると思われたのか。
まあ、北京や上海ほど日本人観光客は少ないのかも。
そして、重慶から九寨溝空港へ。
周りは中国・チベット人ばかり。やっぱりじろじろ見てくる。
驚いたのは、皆さんどこでも唾を吐くところ。
空港のピカピカした床にもかまわずペッペ。噛みタバコでもかんでるのかな〜?
そして、ロビーでカップラーメンをズルズル。
それが安上がりなので、みんなよくカップラーメンを食べるらしい。
そして、80年代に日本ではやったビニールのスポーツバック(かまぼこ型の)を肩から提げてます。
リュック(私)やショルダーバック(母)のようないでたちの人は皆無。
そして、つきました。九寨溝に。
飛行機から出て、5分くらい立つとジワリジワリ体が重くなっていきます。
これが標高3,500メートルの威力か。
こめかみの辺りでドクドク脈打ってるのを感じます。
私と母親で食べる酸素を飲みました。
黄龍風景区を囲む山々は標高約5800メートル。
山の下からロープウェイにのり、4キロほどハイキングをすると、黄龍の目玉である石灰で出来た段々畑のような湖が登場するのです。
ロープウェイで上に上がると、体がさらに重くなりました。
ちょっと歩くのもハアハア、走ることは出来ません。
足におもりをぶら下げたようです。飲む酸素はまったく効果が無いみたいです。
入山する前に酸素ボンベを買ったので、それを吸いながら歩きます。
母親の歩きが遅くなりました。私もつらかった。
だって、ずっと上り坂なんだもん。ま、山登りです。
気がつくと母親はずっと後ろの方でのろのろ歩いています。
たまにベンチで腰掛けてます。
ホント、頭は痛いし寒いし体は思いし三重苦です。
そう、これが高山病なんですね。
よくテレビで「世界遺産」とかやってるけど、これを取材してる人は、重い機材を背負ったり平気な顔してリポートしたり、つらかったろうな、と思いました。
3時間ほどかけて、やっとこさつきました。いきなり目の前に現れた感じです。
凄くきれいでした。日本では沖縄の海以外心から「わぁ、きれい・・・」って思ったことはありませんでした。
でも、もう疲れ果てました。
帽子もひん曲がってます。顔もやつれ気味。
中国では写真に写る人は主役。周りに知らない人が写ってはいけないみたいで、みんな順番に写真を撮ってました。
日本だと大勢人が居ても撮っちゃうのにね。
ここはお寺とか売店があったりするんですが、もう疲れちゃって、ずっと座ってました。
もうこの頃には気持ち悪くて、頭もガンガン痛いし、早く帰りたい、という感じでした。
これまた下山するのに、今度はふもとまで歩いて帰らないといけません。
くだりだから楽だろうといえばそうですが、降りる方が足への負担が大きい。
母親も、長距離はあるけず、ちょこっと歩いては休むを繰り返していたので、大幅に時間をとってしまいました。
休んでいると、知らない中国人が沢山よってきて、「大丈夫か?」らしきことを言っていました。
気分が悪くて休んでいるのを察知した彼らは、飲み物を分けてくれました。「これを飲め」と。
大変ありがたかったのですが、それはヤクルトのような味わいのコクのある飲み物。
母親は飲んだ瞬間に「だめだ」と思ったようで、口をつけませんでした。
この頃には私も母親もなんだか胃がむかむかして。そんなときにヤクルト飲んだらもう、ダメでしょ。
おかげで、山をおり切ったときに、川にゲロ吐きました。
私は子供の頃に風邪や乗り物酔いで吐いたり、酔っ払っちゃ吐いたりしてたので何とも思わなかったんですが、母親が調子を悪くしてここまでつらそうなのをはじめて見たので、驚き、動揺してしまいました。
おまけに、やっと調子が良くなってきたと思いきや、ホテルがチベット特産のバラの香りが充満しており、それを嗅いだ瞬間、またもや「ボウェエ」となり、結局その日は晩ごはんもキャンセルし、風呂にも入らず寝てしまったのでした。
自然を甘く見てはいけません。


